ミニチュアハウス・リリパットレーンの素敵な世界

イギリスの石膏製ミニチュアハウス・リリパットレーンの作品を紹介するブログです。

Lilliput Lane SHAVE AND A HAIRCUT 1993 American Landmarkes CollectionーRay Day

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リリパットレーン・アメリカン ランドマーク コレクション/Ray Day によるデザイン・彫刻作品 床屋さん です。

アメリカは、メイン州 Wytopitlock にて、1910年頃に撮影された郵便局の写真より。
その郵便局に隣接していた、当時は床屋さんだった建物を元にして作られた作品です。
参考にされた画像は下記のメイン州アーカイブより見ることができます。
www.mainememory.net

当時は自動車などは無く、画像にもあるように馬車での移動が日常でした。
建物は全て木造で出来ており、壁は木の板を横張りにした下見板張りで、クラシックな窓枠や扉の枠、木肌を生かした木製の屋根材など、手近に手に入る材料で建てられたものです。

床屋さんらしく、赤と白のキャンディーケーン(棒状の飴)や赤い窓枠が目に鮮やかです。

作品では、素朴でクラシックなお店の前に敷かれたウッドデッキに1匹の焦げ茶色の犬がいます。
正面や側面にはバーバーショップの看板と、大ぶりの植物を配置して、裏側には赤い壁の犬小屋と、裏口。
反対側の側面には、床屋さんの家族が住まう居住スペースへと繋がる階段があり、2階の踊り場にはピンク色の花を咲かせた植物がトレリスに絡んでいます。

アメリカンな雰囲気のこの作品は、アメリカで1980年代頃から活躍した、様々な景観を水彩画で描いたアーティスト Ray Day によるものです。

Ray Day に関しては…
リリパットレーンとRay Day との出会いは、1986年頃、Ray Day の描いた絵をプレートにした作品を目にしたリリパットレーンの創業者 デビッド・テイト が、作品をとても気に入り、コンタクトを取った事がきっかけでした。
当時、デビッド・テイトは、アメリカでのリリパットレーンの販売をどうするか模索していた様で、Ray Day に色々と相談し、彼の建物への想いを伝え、双方の国の建物についても熱く語り合い、親密になっていった中で、リリパットレーンのアメリカの建物を作品化する事を思い立った様です。

そういった経緯から、アメリカの各地にある記憶に留めておきたい建物を作品化したものが、アメリカン・ランドマーク・コレクションです。
アメリカン・ランドマーク・コレクションは、1989年6月に4つの作品がリリースされました。
以降、次々に作品が発表され、立派なコレクションとなるような数の建物が作品化されました。
Ray Day の作ったリリパットレーンの作品に関しては、下記のアーカイブで見ることができます。

www.rayday.com


イギリスの建物に比べると、木造の建物でも、建て易い直線的な建物を多く作品にした、このアメリカン・ランドマーク・コレクションですが、独特の時代感を感じられ、揃えて並べると味わい深いものがあります。

Ray Day のアーカイブを参考に、是非このコレクションにも関心を持ってくださる方が増えると良いと思い取り上げてみました。
楽しんでいただけたら幸いです。