ミニチュアハウス・リリパットレーンの素敵な世界

イギリスの石膏製ミニチュアハウス・リリパットレーンの作品を紹介するブログです。

Lilliput Lane CHILTERN MILLーMidlands 1989年 ver.2

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リリパットレーン CHILTERN MILL English CollectionーMidlands 1989 ver.2
2層に分かれた風車小屋の作品です。

バッキンガムシャー州、Brill村に1680年頃に建てられた、Post Mill と呼ばれる形式の風車小屋を元にしています。

2層になった小屋は、下の部分は円の形に石を積み上げて壁を作り、土台の役割を果たしています。
上の部分は、木製で軽めに出来ており、風車が回る方向に向きを変えて動ける様な構造になっています。
簡単な仕組みの動画があったので興味のある方はご覧になってみてください。
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イギリスで現存するとても古い風車のうち、保存状態の良いものの上位12のうちに入るほど、実物は良い状態の風車です。
実際の風車の様子は、下記の動画で見ることができます。
風車が回るような条件の場所なので、風切り音が気になるかもしれませんので、ボリュームを絞って見てください。
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作品では、石造りの下部と、縦長で下見板張りで作られた木造の上部に分かれた風車小屋を丁寧に再現しています。
大きな羽の部分と梯子の部分は取り外せる様になっています。
また、地面には円形で溝が掘ってあり、梯子が着いたままでもレールの様な溝部分を移動して回れる様になっています。

出入口の横には大きな石の臼が置かれていたり、歯車が置いてあったりします。
また、窓の下には手押し車と挽いた粉の入った袋が幾つも置いてあります。
村の人々にとって、収穫した麦やトウモロコシなどを粉にする貴重な動力源で、大切にされていたものです。

イギリスでは、こういった古い風車を修復して後世に残していく活動をしている様で、修復過程の動画もあったので紹介しておきます。

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さて、作品の風車小屋ですが、この作品はH.SAMUEL限定で販売されていたものですが、最初の頃は茶系の色合いで塗られていたものの、途中から色が変更になり、1990年の春以降に製造されたものは、緑色を主体にした配色で塗られていました。
色の違いは、下記の画像の通りです。

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リリパットレーンでは、色を変更していた作品が幾つかあります。
この作品に限っては、最初の茶系のものは梯子が接着してあったのですが、緑系のものは着け外しが出来るように改良されていました。

特異な形状なので、単体で飾って楽しまれるのが良い作品ではないかと思います。
自分では、目につく場所に置いて日々愛でています。