ミニチュアハウス・リリパットレーンの素敵な世界

イギリスの石膏製ミニチュアハウス・リリパットレーンの作品を紹介するブログです。

Lilliput Lane Otter Reach 1990 CUMBRIA

Lilliput Lane Otter Reach 1990
カンブリア州の工房で作られていた作品です。

かなり前の作品で、素朴な手仕事を随所に感じられる仕上がりになっています。
この面の石畳の部分などは輪切りにした粘土のチップを1枚1枚張っていったのではないか?と思っています。

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玄関の上の庇部分の茅を押さえる藁模様なども同様で、これも帯状の粘土を慎重に張り付けて作っていると察します。

リリパットレーンの初期のものは、土台は型どりされた物ですが、それをベースに切り込みを入れたり、追加のパーツを張り付けたり、といった手法で作られていたのではないかと思っています。
そうした部分を見ると、心が震え、その根気強さに感動してしまいます。

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この白いベンチの表面にも微かなタッチで模様があります。
この建物のモデルになった場所特有の漆喰に模様を施す、パーゲティングの手法を取り入れたデザインだと思います。

建物の裏側にはこの地に長年根を張って生きてきたであろう木の切り株があります。

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根っこが地面に入り込んでいて、木にとっては少々気の毒ですが、お陰でこの家は明るさを得ました。

建物の側面を這うように咲いているのはツルバラではないかと思います。

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樹様から想像しているのですが、何とも逞しい感じがします。
また、刻印もこの部分にあります。

ベンチの部分をもう少しアップにして撮りました。
模様が見えればよいのですが。

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足下の草の生え具合もリアルな感じがします。

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Otter Reach でした。


リリパットレーン、奥が深い世界です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。