ミニチュアハウス・リリパットレーンの素敵な世界

イギリスの石膏製ミニチュアハウス・リリパットレーンの作品を紹介するブログです。

Lilliput Lane Lakeside House 1982 ver.2

Lilliput Lane Lakeside House 1982 version-2

カンブリア州は湖水地方にあったゲストハウスを元にしたリリパットレーンの代表的なモデル、レイクサイドハウス です。
1982年に作られ、1986年まで販売されていました。
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建物はT字に作られており、正面が分かりにくいのですが、この面が正面になります。

大きさは、約10cm×8.4cm×9.5cm  約490g です。

近年のリリパットレーンの整った形とは違い、ややもすると素粗な感じがしますが味わい深く、今もって人気の高い作品です。

形が分かりづらいので斜め横から撮った画像をお見せしていきます。
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正面の左斜めの部分です。

また、その面を含めた後ろ側の部分です。
このミニチュアハウスは煙突の先の部分2ヶ所に欠けがありました。
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生産されてからおよそ35年ほど経過している初期の頃の作品なので完全な状態で残っているものは滅多に出会えません。

後ろ側含む反対側の斜め横部分です。

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裏口と素朴な砂利敷の通路が良いです。

石の壁に、石のスレート葺き屋根、そのゴツゴツとした建物を和らげる植物が効果的に配されています。
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側面から見ると、通路は影になって隠れてしまいます。

上から見た画像もどうぞ。
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手前が正面の部分です。


正面をもう少し寄って撮影してみました。
蝋で出来た型を削る際になかなかスムーズに削れなかったであろう部分が見てとれるでしょうか。

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玄関の庇の上には、871の文字が手書きで書かれています。

側面にあるリリパットレーンの刻印もどうぞ。
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見辛いのですが、拡大して見ると1982の年号が確認できます。

 見れば見るほど良い作品です。

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この作品は LAKESIDE HOUSE のversionー2です。
同作品の versionー1は同じ型でしたが、石膏の質感が違いもう少し軽く、ペイントは塗りにくく、艶の無いものでした。(ラベルも横長のもので違います。)

同じ型を用いて材料の改良や、塗る色を変えたりしながら試行錯誤していた痕跡を発見できるのも初期の頃の作品の魅力の1つだと思っています。



リリパットレーン、奥が深い世界です。
最後まで読んでくださりありがとうございました。